リンゴシジミの卵殻と幼虫

【すみません、この記事はコチラに引っ越ししました】

『リンゴシジミの卵殻。この写真の中にも幼虫が写っていた』

『リンゴシジミ1令。横1024pixだが、もうちょっと大きくしたい』

知らない間に本ブログの投稿方法が変わり、見慣れなくて困惑中。しかし、より良い方法へと変化しているのだろうから感謝。今年[2012]は春の訪れが遅く、ようやく地面から雪が消えかかってフクジュソウとフキノトウが目立つようになった。早目の年と比較すると1ヶ月近くも遅い。しかしまだ北海道の寒冷地は、このあとも積雪することがある雰囲気。春の鱗翅目の新成虫としてはカシワキリガを見ただけで、シロチョウすら見ていない。

2、3日ほど暖かい日があったので、何気なくスモモを見ていたらリンゴシジミの幼虫が歩いている。ところが、芽の方はまだまだ冬の雰囲気で「孵化しても大丈夫なのか」と心配。それでもとにかく、1.5mmほどしかない小さなものが見つかるのだから「現時点での個体数は多い」と推察。そして、不安げに採卵よろしく他の木を見てみると、孵化したばかりと思われる卵殻がかなり見つかった。どうしてリンゴシジミの孵化は芽吹きにリンクしていないのだろうか。

少し脱線だが、オマケ的に同じ木からメスアカミドリシジミを見つけた。記録としては数例だが、個人的な感覚では稀な現象ではない。そして面白いことに、スモモの木でもなんとなくサクラっぽい部位から見つかる。同じく卵越冬のメスアカミドリシジミ卵の形態は、リンゴシジミとはかなり趣が異なり、大きくて純白で造形が美しい。まるで宝石のようにも見えるこちらの方は、まだしっかりと越冬中の雰囲気。

しかして孵化してしまったリンゴシジミは、固い芽の中に食い込むことはできないと感じている。徘徊を続けて樹皮やコケでも喰うのだろうか。それともこういう年は成虫不作になるのだろうか。そして興味深いのはこの毛。1令期にこの剛毛を持つ意味は「卵の中で何らかの状態を維持するためなのだろう」と洞察するも、自然相手の空想は、いつまで経っても答えなんか出ない。

『雪解け時期のダート道がいい感じでしょ。卵探しクイズ写真』

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