キアゲハ

展翅中
This is Japanese Insect.
Papilio machaon

キアゲハ Papilio machaon の夏型♀ってのはデカいです。でもって、夏型の黄色はその色自体が薄くなったり、黒かったり、なんだかザラついた紋様を呈することも多いのですが、本個体はシャキっと綺麗。極端な表現をすると、春型をそのまま大きくしたようなイメージです。

写真は、展翅(てんし)という翅を広げる作業が終わったところです。このまま最低でも2週間。長ければ1年くらいのあいだ自然乾燥させます。強制乾燥という方法もありますが、人それぞれスタイルによりけり。
注意点は、標本を食害するものから隔離することと、不必要に湿気を含ませないこと。それから、あまり露出させないことが肝要。日焼けしたり、ホコリがかぶったりします。

腹部は乾燥に伴って曲がってきたりします。その固定の方法も人それぞれで、単に展翅板を立てて保管して重力に任せる人もあれば、針をクロスさせて完全に固定する人も居るようです。それすなわち、ケースバイケースとも言えるでしょう。

面白いのは、展翅が完了した時点での満足感の方が、展翅を上げる時より大きい場合があること。判りますね〜、その心理。

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