ムラサキシタバからクロウスタビガへ

すみません、この記事はコチラに引越いたしました

我が家周辺の季節は、ムラサキシタバの完品がキツくなってきているようで誠に寂しい。手元の記録では、今年2011年は8月18日が初紫だった。ほか2010年8月19日、2009年8月26日がそれぞれの年の初紫。だいたい出始めてから1ヶ月くらいでフィニッシュとすれば、長く楽しめるといえば長い。

目先を変えた場所なら完品も残るし、我が家周辺に少ないシロシタバなども兼ねてちょっとしたドライブも可能だが、そろそろクロウスタビガの季節。実はコレがハズせない街灯巡りの代表選手。警察に職務質問をされそうな夜の徘徊になるけど、なかなか楽しいもの。そして、この虫が出る頃は微妙に心持ちが変わって、出向く先は勿論のこと装備もビミョーに異なってきて。。。

手元の記録では、近郊のクロウスタビガのスタートは、2008年9月25日、2009年9月21日、2010年9月29日。ただしカトカラなどの定点観察とは違って、天候に大きく左右される灯火への飛来個体を観察するので、いわゆる“出始め”とは表現しがたい。おまけに珍品なので精度はさらに悪化。実際に去年2010年なら、見始め2日後の10月1日に比較的多産地を狙って行った際、すでに鮮度の悪い確率が高くてショックだった。後天的にも飛び方と止まり方(?)で一気に鮮度が悪くなる。

とにかく蛾類の、とくにクロウスタビガは鮮度の悪さ加減は極端。そして♀はさらに得難い。近似種のようなフリのウスタビガとは全然違う。そもそもヤママユガ科自体、本当の完品が難しい種群だと思うが、夜露や月齢に振り回されて一喜一憂[実際には一喜多憂]するのもまた楽しいとする。

メスグロヒョウモン♀

そうか・・・ひょっとして「もうすでにクロウスが出ているのか?」と思うと急に焦ってきた。焦ってもしょうがないが、クロウスタビガの鮮度を狙えるチャンスは1週間か10日くらいしかない。ただ、去年にひきつづき採卵も頼まれているし、はたまたクロウスタビガに遅れてウスタビガが4,5日遅れて出てくる感じなので『落蛾拾い』は全体で2週間くらいは戯れることができる。

ところで、北海道のウスタビガは顕著な黒化変異が見られると感じるので、そこが楽しみの焦点となる。ヒメヤママユの黒化は本州に完敗しているのに、ウスタビガは北海道の方が黒化しやすいというか、程度の幅が黒寄りな気がしているのだが、これまた専門でやっていないので不明。知識がないので「感じる」とか「気がする」としか書けない。せめて最近発刊されたの学研の図鑑が欲しい。そして、ウスタビガの黒化変異を“黒ウスタビ”と呼び出すと、種名が混乱してくるので困らない表記にしないと。。。

季節を焦るといえば、フンチュウがそろそろヤバくなって、ゲンゴロウが良い時期になってる。今年はカワラハンミョウには出会えなかった。オオルリオサもやりたいし、スズメバチ類もちょっと気がある。
そして、朝夕にストーブを点火、北海道の季節の短さをヒシヒシと感じる季節になった。今年の気候からすると、チョウはあとひと花咲きそうだが、、、10月下旬にはフユシャクが飛んだかと思うと、すぐに雪がチラチラし始めるんだなぁ。

月が小さくなってきたので、時間が出来れば、昼はモンキチョウかトノサマバッタでも見て、夜にはクロウスタビガを探しに行こうと思う。なぜか写真は、メスグロヒョウモンの♀の逆光にめげない写真。

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