アカマダラハナムグリ

もうしわけございません、この記事はコチラに引越いたしました

それにしても9月2日からの大雨風は、森全体には悪影響だったと思われますが、嵐のあとに何か珍品が引かれて来るような気がするのは気のせい? 

2011年9月4日、北海道の美瑛町でスマッシュヒット。夜の樹液でアカマダラハナムグリを見つけてしまった。発見時の様子は、9月とは思えない暖かい夜だが台風クズレの風が残っていた。月が沈んだ直後で星空。吸汁のホストはハルニレ。

実はその木は、数時間前の明るい時間帯にも見ていた。小学生に頼まれていた「コクワガタの小さな♀は居ないか」と見回っていたので、細かく見たはずなのにその時はカブトムシしか居なかった。すなわち、好夜間活動の生態をも匂わす完品個体にしばし興奮。雌雄の区別は私には難関だが、完品の約16mmは♀っぽい雰囲気をしている。

そのあと当然、かなり入念に付近の樹液を見て回ったが、“台風負け”したような鮮度のカトカラがチョロチョロ。そして相変わらずのカブトムシと数を増しつつあるスズメバチ類しか目立たなかった。

アカマダラハナムグリは、アカマダラコガネと呼ぶことも多いようだが、私的にはハナムグリ[和名をアカマダラコガネと表記している図鑑が多い?]。このコガネとハナムグリとカナブンあたりの定義は曖昧で、いつもくすぐったい気持ちがしている。そして帰宅後、インターネットで見回ってみたが、やはり北海道のとくに道北のものは記録しておかなければいけない格だと思った。

--

珍品と判っている昆虫は、出会ったその瞬間に撮影か採集かで大いに悩む。今回はすぐに逃げるタイプの虫ではなかったので運良く画像を残せた。そもそも手元にカメラがなければ良いのだが、性格上そういうことも少ないので困りもの[E:heart04]

しっかし北海道のアカマダラハナムグリですね。発見はかなり嬉しい出来事です。インターネットによると「猛禽類やコウノトリの巣はたまた藁葺屋根に依存」等の興味深い記述も見つけましたが、そこまで深い生態は追求できないまでも、しばらくの間は近郊の探索に気が許せません。小型で相当にカモフラージュ的な色彩ですから、見落とさないように気をつけなければいけない。そして♀に出会えたならブリードでもして、羽化したての綺麗さも見たいし、累代飼育で紋様の変化や変異も見てみたくなる、そんな“コガネムシ”。

Categories: , , ,