オオクチカクシゾウムシ・口隠す

オオクチカクシゾウムシ[生体]腹面

体の裏側っちゅうか下側のことを、鱗翅目などでは裏面、甲虫類では腹面、、、チョウ類は胴部は腹面と呼び翅は裏面か、、、。子供に教える時は「足が見えていたら裏っ側」って説明している。。。どうでも良い話をするブログなのでお許しください。

しかしまァ、面白い構造というか「良くある構造ですが、良くできてる」というか。このゾウムシには、その特徴である口吻が、腹面にきっちりと収まる場所があります。決して偶然などではなく、前脚の間には触角の入るスペースも確保されてます。
良く見ると、その興味深い構造は中胸には達せず前胸止まりなんですね。拡大写真で初めて認知した気分。

口吻の先にカジカジするキバが付いてます。これで色んな場所を掘り進むんですね。ゾウムシってのは習性や形態が面白そうでハマるかもしれない。


現在、この虫は鑑賞ペットにしています。材割成虫なので越冬してくれそうですが、常時温度をかけていると寿命は縮むのでしょうか。
本種はゾウムシにしては大型な部類です。暖かいとウロウロ歩いてますが、刺激を与えたり寒かったりすると、口を隠して丸まってます。どっちが前か後か判らなくなる感じで、蛹の形そのまんまみたいな格好になります。おまけのおまけに、腿節や脛節も扁平で、かなり蛹になりたい形のようです。
白足袋な符節の毛は、オオクチカクシゾウムシの特徴的な形質と言えましょう。特に歩いている時は、その部分がかなり目立ちます。

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