プテロといえばツンベルグ

写真の3頭はすべてツンベルグナガゴミムシなのか? 真ん中のは小さすぎるし細いけど矮小型ならアリの範囲か? 右の個体は体のアチコチが赤い色をしている。顕著なのは脚で、腿節は真っ黒なのに脛節と符節だけは赤い。でもこういうのは同種の範囲としてはアリかなと思う。。。とか言いながら、これらを別種にしても良いといえば良い。“種”とはそんな程度のものかも知れない。
ダメな私はmtDNAを好きになれませんし「交尾せず子孫が残せない同士が別種」というのも釈然とせず、迷いの境地。成虫のみの外見で区別ができないことを理由に隠蔽種を意識しないことはマズイと思うが、かっこたる種はこの際あきらめて、“群”の概念で大ざっぱに分類してしまうと楽ちんな気がしています。。。話を端折り過ぎです。

3頭ともツンベルグで良いですか? 氷酢酸で〆ルと不自然?

我家の界隈で狭義なプテロ(ナガゴミムシ属)と言えば、ツンベルグナガゴミムシ Pterostichus thunbergii が最優占種[写真の左が典型]。夏場も庭をウロウロしているし、冬にどこを掘っても出てくる。それでも、以前にも書いたのですが普通種でも好きな虫のひとつ。

ただし、先日も「同定には慎重を要する」なんて書いてるぐらいで、このグループは種を特定するのは私にとって困難。♂の交尾器で同定するのだ、DNDで同定するのだと言われても馴染まないのに、たとえば資料として持っているのが北隆館や保育社の図鑑のみのレベルではダメのようで、最新の文献にも目を通して。。。図鑑すらも熟読していない私はプテロなど語るべからずと言うこと。

話は変わるが、Pterostichus は属名で thunbergii は種名。この正式な名前である学名は、私の覚えている範囲では必ず斜体[イタリック]にする必要はない。英語圏では紛らわしいのでイタリックにするのがベターという理屈。「だからカタクナに日本語内では斜体にしないのだ」というと屁理屈にもなるので、面倒でも斜体にするように心がけてます。

ということで、たとえブログといえどもいい加減では困ると思う昨今。色んな記事も無難な書き方をしておかないと大迷惑を招きかねない。そんな意味でも、やっぱパスワード下または読者限定のスタイルが良いのかもですね。最後に「最優占種・多産」と書いた割には、一番左の個体、良く見ると触角と符節が欠損しているじゃないですか、なんじゃらほい。そうそう、やっぱ黒い虫は酢エチオンリで〆ルのが一番と思った私。

Categories: , , ,