謹んでご冥福を祈ります

24日、作家でもあった北杜夫さんが亡くなった。多くのファンがショックを隠しきれず、インターネットなどあちこちでその記事を見かける。好きな本を挙げて、それを読んで受けた感銘が書かれたブログなどを見ると、お亡くなりになった感慨が余計に深まる。

昆虫愛好家に非常にゆかりある方としての訃報。東京大空襲で昆虫のコレクションを失ったが、その後もコガネムシだけは好きだったと『どくとるマンボウ昆虫展』に携わった人から聞いたが、本当にムシの好きな人であることはにじみ出ていたかと思う。

我が家で飼育していたオオセンチコガネとダイコクコガネ

我が家では先日のクスサンが虫の息。それら儚く短命でありながらも、宿命とする子孫繁栄を全うするだめだけにあると思われる“成虫としての形”のあり方については、これから何回も考えることになるだろう。それは昆虫愛好家のツボであり穴にもなっているような気がするので、「自分なりにでも疑問の穴を埋めていくことが、科学ではないか」として今日から再定義してみたい。

手塚治虫さんと一緒に書き記すのも気が引けるが、とにかく昆虫趣味に多大な影響があった方の訃報は辛い。そうでなくとも毎年何人もの同好の訃報に耐えている。そんな胸に穴の空いたような感覚は何かで埋めないといけない。故人を偲んでコガネムシやオサムシの標本を眺めたあと、飼育していてそのまま標本に出来ていないフンチュウを見た。。。ご冥福を祈ります。

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