大雨のあと

今年2011年の北海道の秋は、良い時に気温がぐんと低くなってしまったのが痛かった。実にタイミング悪い印象。そして2011年10月13日現在、ウスタビガもだいぶ疲れてきており、相変わらず気温の低い日が続き、クロウスタビガは「採卵用の♀くらいか。。。」という暗い気分にもある。道内の他の地域では、今真っ盛りという場所もあるというのに。。。
もっとも上川管内のクロウスタビガについてはギリギリセーフだったというか、良い成果の日が3日ほどあった。さらにあと2日ほど期待できたのだけど、その2日が寒かった、惜しかった。上川道北は例年通りか少なめのようでしたが、道東は結構な数を上げてられる方も居られて、サイトBなどでは販売も多めのよう。

ただ本秋は、ちょっとイレギュラな天候ではあったので、まだもう一回何かあるかも知れない。となると面倒でも夜の見回りは必要なので、本日は早寝早起きのパタンで一回りしてきた。やはり夜中ないし朝方は、、、という理由かどうかは判りませんが、ウスタビガの♂ばかりでした。気になったのは、クスサンやヒメヤママユはもとより、この時期の常連シャクガなども少なかったこと。

ちょっと疲れたウスタビガ♂

実は、今日のメインは昨日の大雨で流されたであろうベイトトラップの補充。今日は晴れるということなので、ぜひとも夜中中にやっておきたいところ。しかし灯火めぐりもついでとはいえ「なんで夜中にこんなことをしないといけないのか」というような山の中を行く。そして夜の林道には獣がいっぱい。エゾシカ、キタキツネ、エゾタヌキ、アライグマ、ネズミ類が走りまくりで、ぶつからなくても危険極まりない。そして今日は特にヒグマの痕跡が多かった。樹液めぐりの頃は、エゾモモンガやコウモリ類が友で楽しいのに、それとは大違い。

ベイトトラップは案の定、昨日の雨で薄まっており、PTでは生きている虫が泳いでいる嫌な光景。仕掛けた牛糞は広く伸びて、何か潜ったと見受けられるところも掘る気にならん状態。そもそも、そういうのは明るい時にやらないと、沢の音でウルサイような場所に暗いうちの長居は無用。落ち葉をよけて、エサを濃いめに投入して帰ってきた。
トラップで見た虫は、オオルリオサムシ少、エゾマイマイ普、その他小型ゴミゴミと並シデシデ。センチコガネ普、マグソコガネ多め、オオマグソ少なめ・・・ハネカクシはまだ活発・・・そんな季節。いま一番欲しいエンマムシの仲間はぜんぜん見なかった。

Categories: , , , ,