カミキリ屋さんってすごい

【すみません、この記事はコチラに引っ越ししました】


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カミキリを専門でやっている人の記事をインターネットで見ていると、その内容の深いこと深いこと。それらを読んでいるうちに、私は2度目の挫折。「やっぱり私には無理かも」。髭が長いのも苦手だけど、台紙張りをタテにする場合が多いのも苦手だし。


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夕立の前、ヤナギ類やミズナラ、ハルニレ、カバノキなどの広葉樹の枝を積んであるところにアカネトラカミキリが居た。その俊敏で小癪な動き、おまけに飛びあがり、その飛翔するスピードも速い。

なんとか目をこらして追いかけ、再び止まったと思ったら、またまた細い枝の絡んだところを走り出す。

ようやく手が伸ばせると思ったちょうどその時。こっちの気持ちを見透かしているかのような、もっともイヤな場所に移動して、今度はダンマリの動かない攻撃。

それに無理に手を出すと、ポトリと落ちてまたやり直し。

そのうち、こっちが見失う。

こんなすばしっこくて賢いカミキリ、もし珍品だったら心臓に悪すぎる。

時々合うカミキリ屋は、これらを相手にして臨機応変に立ち回り、バケツ一杯のカミキリを採る。まったくすごすぎ。

私といえば、ネットを用いた空中戦にて、辛うじて採集することが出来たというのに。


そんな時、ふとゴマフカミキリの姿が眼に入った。なんと眼の前に居た。さっきまでナンタラと悪戦苦闘していたその現場の、まさにど真ん中に居たなんてまったく気付かなかった。しかもペアでまったりしている。

ふむ、これはいいカミキリだ。じっとしているだけで、とてもイイ奴に思えてくる。

写真を撮って、あまり欲しくもないけど一応標本にと、手前の個体を手に取るともう1頭はポトリと落ちた。私はすでに気持ちが和んでいるので、気にならない。たしかに、このカミキリも落ちてからの逃げ足は速かった。しかし、飛ばなかったし、そもそも素直だ。「あぁ、ほんとにいいカミキリだ」。それにひきかえ、何だったんだ、さっきのナンタラトラカミキリ!

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