その後のトドマツノキバチ

【すみません、この記事はコチラに引っ越ししました】

♂にひきつづきドデカ個体で最高に楽しかったのだが、今日は、その後に追加採集できたものと並べて見る。結論として、追加個体は去年までと同じようなサイズしか採れず、ドデカ級は得られていない。

本種はやはり展翅して脈相も見える方が良いのだろうが、まずはストックの状態で写真を撮っておく。
余談ではあるが、すぐに蛹状の形になるので並べやすい。そして、あの1頭以降♂は見られない。
キバチの♂が見つけられないのは、ツツシンクイの♂が採れないのと同じ感じだろうか。キバチのポイントでは、クシヒゲツツシンクイも見かけるが♀ばかりで♂は現れない。大きな触角はもちろん、一度その特異な口器とやらを見てみたい。

さて写真を見ると、斑紋変異についてはほぼ連続していることが判明した。単純ではないが、明るい個体と黒が強い変異があって、明るい個体ほど前胸背に斑紋を表しやすい。ただ、複眼間の黒帯が完全に途切れているのはドデカ個体のみ。デカさと色の平行変異…そういうのあったけか?
必殺の贔屓目手前味噌だと、ドデカ個体はもっとも美しい変異だと感じる。ま、虫屋ですから、そういうのがお楽しみとなり活力となるものなのでお許しを。

ただし、大きさについては課題を残しているかも知れない。大きい順に、例のドデカは42mm。次3頭は36-34mm。そして小型な3頭は27-24mm[いずれも産卵管を除いたサイズ]。それらは、まるで棒グラフのように並んでいるのだが、3パターンありそうに見え、少なくともドデカとの間には大きな壁があるように見える。
ロマンチックな話だが、グラフの山が表すものが3年羽化、2年羽化、1年羽化だったりすと変態のメカニズムとして非常に興味深い。もっとも、今後40mmあたりがしっかり埋まるようであれば、すべてが“通常の範囲”であると判断がつくというものか。。。
とにかく、朝や夜でも採集出来ることが判ったし、サイズ比較のみならず「黄色い変異を探せ」という課題もできたし、ひきづつき集虫。

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