とうとう見つけたトドマツノキバチの♂

【すみません、この記事はコチラに引っ越ししました】
【♀とよく似ているが、後脚が決定的に違う。当然長い産卵管もない】

私はキバチが好き。特に大型なキバチが好き。本種については、これまでに採集した数の半分以上は展足および展翅展足したかと思う。この確率は好きな証拠となりうる数値なのだ。ところが実は♂を採ったことがなかった。ナゼか採れないのだ。もっとも、♀の風格というか大きさというか、そこが魅力でもあるから。。。

図鑑などで♂の図示が探せず、過去には知人と以下の様な冗談な談義を。
「♂に翅がないとか言うことはないだろう」「飛べないのか」
「寿命が短いのか」「著しく小さいのではないか」
とにかく、出会えないことを気にしていた。そして今日、とうとうその日がやってきた。

いやぁ嬉しかったですね。本個体は推定羽化直で大人しく、夕刻なので逃げそうにもなかった。写真だ写真っ。そして驚いたのがその後脚の形状だった。なんと♀とは違って“ヒラアシ”じゃないか! 実際の同定は怪しい。しかし、トドマツノ伐採地の丸太に止まっていたのだからトドマツノキバチで良いとする。


となると、振り返ればおそらく私は2回目の遭遇ということになるかも知れない。1回目は不完品な死体を拾ったのであって、その時の同行も前述の彼だった。
「なんじゃこれ? ヒラアシキバチか?」
『よー知らんが、そんなの北海道におるか?』
「でも脚の形がヒラアシじゃないか!」
『ここは観光地だし、内地からの車にでも乗ってきたか?』
そんな知ったような知らんような会話をしたことを覚えている。

今回採集した♂のサイズは♀の2/3くらい。体長で2/3ということなので太さを含めた総合では半分以下の印象。格好がほぼ同じでも断然♀の方が迫力的。図鑑によると材中で2,3年も過ごすらしく、、、いやぁ好きな虫です。些細なことかも知れないが、私にとってとても嬉しい出来事でした。今日は甘納豆入りで食紅の赤飯です!

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