虫の目でギフ撮るな

【写真1:ここまで誇張した構図なら興味深いby 虫の目システム]】

【写真2:こんな画角ならノーマルレンズが良い[by 虫の目システム]】

【写真2:ノーマルレンズの写りは美しいby ZD : ED 8mm x1.4]】

写真1は、翅はレンズに触っている。これはこれでアッパレな作品だとは思うが、金と暇を費やしていない虫の目システムにありがちなフリンジやら乱視調が辛い。

写真2は、こんな写真は撮らない方がマシというサンプル。味わいだけはあるが、虫の目レンズを恨む一枚。写真1と同一個体で羽化直後のエゾヒメギフチョウ♂。

その後、ノーマルなレンズに付け替えているうちにこの個体は逃げてしまった。2012年5月2日当時の状況は、まだ羽化が始まったばかりで数も少なく、しかも暑すぎる状況で広角レンズに収まるようなヒメギフは2度と現れなかった。

仕方なく写真3では一般のレンズを使用して、比較できないものを無理に比較している。シャープ感がぜんぜん違う。正確な描写という意味でこっちの方が良い。私的な結論は、奇を衒うでなければギフサイズの被写体を“虫の眼”レンズで撮る必要はない。

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